八二三戦史館がリニューアルオープン 軍民の集合的記憶で歴史を読み解く
内政部国立公園署金門国立公園管理処は本日(11日)、「八二三戦史館 開幕・運用開始式」を挙行しました。戦史館は一年にわたる改修を経て、新たな姿で一般公開を再開。金管処の黄子娟・副処長は、今回の更新では没入型の映像体験「天空劇場」を導入するとともに、前線の将兵、住民、戦没者の遺族、記者といった多様な視点を取り込み、戦いの背後にある集合的記憶を全体として描き出すことで、八二三砲戦の歴史的価値と文化的意義をいっそう深化させたと述べました。
式典には、行政院金馬連合サービスセンターの呉増允・執行長、金門県政府の陳世保・秘書長、国軍退除役官兵輔導委員会金門県栄民サービス処の劉信義・処長、金門県議会の王国代・議員、金湖鎮公所の陳文顧・鎮長、金湖鎮民代表会の蔡乃靖・主席、金門県政府観光処の何桂泉・副処長、胡璉文化藝術基金会の陳龍安・董事長、中華民国八二三戦役戦友総会の黄奕炳・中将理事長、八二三戦役に従軍した海軍洛陽艦の連城珍・下士、陸軍606営第二連の林石諒・上等兵、第十師通信連の陳卿・上等兵、そして『春閨夢―那些被留下來的女人』の著者である王瓊玲・教授らが出席し、戦史館の新たな姿をともに見届けました。会場は温かくも厳粛な雰囲気に包まれました。
黄子娟・副処長は、金門国立公園が長年にわたり金門の戦地文化景観の保存・維持・活用に尽力してきたことに触れ、今回の更新は多角的な物語手法とテクノロジーを融合させることで、来館者の体験を豊かにすると同時に、八二三戦史館に新たな歴史的価値と文化的意義を付与するものだと強調しました。歴史は記憶されるだけでなく、理解され、心を動かす存在であるべきだと述べています。
金管処の説明によれば、八二三戦史館は民国77年に軍により設立され、民国90年からは金管処が運営し、戦役の過程や戦地での暮らしを伝えることで、金門の戦地文化を保存・継承してきました。遊客の体験様式の変化に対応するため、金管処は民国113年6月から全面的な改修に着手。視聴覚室のドーム構造を生かした「天空劇場」などを整備し、ダイナミックな映像と没入型の展示空間によって、砲火が飛び交った緊張感や軍民の不屈の精神を臨場感豊かに再現しています。
開幕に合わせて、金管処は中山林ビジターセンター第一視聴覚室で「八二三ののち、そこに残された人々」と題する八二三砲戦の歴史記憶シェア会を開催。王瓊玲・教授を招き、台湾籍充員兵や官兵の遺族の記憶を紹介しつつ、著書『春閨夢―那些被留下來的女人』の一節を手がかりに来場者と交流しました。文字と言葉を通して、戦地の記憶が静かに、しかし確かに受け継がれていく時間となりました。