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防鳥ネットに掛かったチョウゲンボウ、自然に帰る

日付
2021-11-23

先日、金門大学の防鳥ネットに誤って接触した特定第二種希少野生動物のチョウゲンボウは、金門県野生動物救援保護協会が救助した後、個体の飛行能力が野生に返すことができる状態に回復したとして、本日(23日)、金門国立公園管理処の鄭瑞昌処長が野に放ち、大自然に帰っていきました。

今回、傷の手当を受けた個体は、ベランダに巣を作ろうとするドバトの侵入を防止するため、金門大学が設置した防鳥ネットに誤って掛かったものであり、幸運にも金門大学の教師や学生によっていち早く発見され、金門県野生動物救援保護協会に運ばれたため、獣医師による初歩的な検査と保護担当者の心のこもったケアを受けることができました。個体には目立った外傷はみられず、飛行能力にも影響がなく、精神状態や体格にも大きな問題は認められなかったため、本日、順調に放鳥されました。

金門国立公園は、傷ついた鳥類の個体に対して、大自然に戻す機会を与えるとともに、金門地区の鳥類にとって脅威となっている要因を把握するため、金門県野生動物救援保護協会に鳥類の保護活動を委託しています。2021年現在、傷ついた鳥類の保護事例が211例に達しており、そのうち、交通事故が60例と最も多く、窓への衝突による死傷、設置された防鳥ネットや漁網との接触等も、鳥類の生息を著しく脅かす大きな要因となっています。秋と冬は、猛禽類の南への移動がピークとなり、金門地区もバードウォッチングに最も適した季節となるため、金門国立公園管理処は、住民に対して、傷ついた野鳥を発見した場合、金門県野生動物救援保護協会(082-333587)に連絡し、速やかに保護を要請するよう呼び掛けています。怪我の手当や放鳥を通じて、人々が野生鳥類の習性を理解し、同時に、環境に関心を持ち、効果的な保護を行うことが期待されています。




防鳥ネットに掛かったチョウゲンボウ
防鳥ネットに掛かったチョウゲンボウ

獣医師が健康状態を検査
獣医師が健康状態を検査

放鳥する鄭瑞昌処長
放鳥する鄭瑞昌処長