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牡蠣農家との交流、金門国家公園の調査モニタリング人材の育成。

日付
2023-02-26

金門国家公園管理処の推進し、元NGO団体の「社団法人金門県コミュニティ産業創生協会」が実施する「2023年度の南山/北山潮間帯生物資源調査・長期モニタリング人材育成計画」では、招聘した関係分野の専門家・学者に授業・指導を行ってもらい、古寧頭地区の南山/北山の牡蠣田の生物資源のモニタリング方法と一連のワークショップ研修カリキュラムを企画し、地元牡蠣農家に生物資源調査能力をつけてもらいます。

本プロジェクトでは静宜大学で教鞭をとられている、中山大学ポスドク研究員の楊明哲先生を招き、今年度の牡蠣田生物資源のモニタリング方法と研修カリキュラムの企画にご協力いただいています。また、金門潮間帯の生物観察における第一人者の洪清漳先生、水産試験所で長らくお勤めになられ、岩牡蠣産業文化館を設立された張寶仁先生、民俗・ことわざに精通されている鄭藩派先生、民俗祭祀への造詣が深い葉鈞培先生等も招き、共同で授業をご担当いただき、南山/北山潮間帯の生物資源調査と長期モニタングを行う人材を育成します。2月25日、26日、27日に初の3ラウンドのトレーニング・ワークショップが開催され、牡蠣農家と地域住民が科学的調査方法を体験し、民俗祭祀と潮の干満に関する講義を受けました。また、牡蠣農家が共同で南山/北山牡蠣田の地図を作成するなど、内容の濃いカリキュラムとなりました。

金門国家公園管理処は、今回の研修カリキュラムの企画について、古寧頭における資源調査の基礎を築き、生態環境の自主的モニタリングのために地元で人材育成を行い、南山/北山潮間帯生物資源に対する認識を深めてもらい、古寧頭潮間帯の伝統文化を記録・伝承することが目的であり、人々の公民意識を高め、天然資源を守る行動につなげていきたいとしています。また、将来的に地域で岩牡蠣文化生態ツアーを推進するときに、より深みのある体験を提供するとともに、地元の伝統的な岩牡蠣産業をはぐくむ潮間帯生物資源と環境をずっと守っていきたいということです。