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金門国家公園管理処と古寧小学校が協同して慈湖湿地生態広報活動を行いました。

日付
2023-06-07

金門国家公園管理処は、慈湖に関する生態教育を普及させるため、2023年6月6日午後、古寧小学校と協同して「慈湖湿地生態広報活動」を行いました。古寧小学校の高学年の児童たちが慈湖を訪れ、動物の生息地に関する解説を聞き、慈湖の鳥類・水生生物、慈湖の周辺環境について理解を深めました。

今回の広報活動は4つのパートからなります。1つ目は鳥類に関する講座です。望遠鏡でその日に姿を現した鳥を観察し、また、講師の解説や図を通じて、色々な鳥の見分け方を学習しました。慈湖では、セイタカシギ、アオハウチワドリ等がよく見られます。2つ目は水生生物の調査です。児童たちは慈湖の水生生物を観察し、巻貝・貝類を選び出し、図や講師の解説をたよりにイボウミニナ、ヘナタリガイ、アサリ等を見分けていきました。3つ目は水質調査です。実際に水温・溶存酸素量・pH値・塩度・濁度等を測定し、生物の生存との関連性を学びました。4つ目は海の食物網に関する総合講座で、児童たちが慈湖の保護について考えを深めるきっかけとなりました。

金門国家公園管理処は、慈湖は豊かな生態環境を有し、金門の鳥類の重要な生息地になっており、今回の「慈湖湿地生態広報活動」を通じ、児童たちに慈湖の生態の重要性を知ってもらい、慈湖を守ろうという気持ちを培ってほしいとしています。また、今後、一般の人々に向けても同様のイベントを企画するとのことです。古寧小学校の黄芸芸教授は、近年、同校では周辺の環境資源を活かして積極的に体験型の授業を行っており、今回の広報活動は屋外学習と自然体験を組み合わせたものであり、児童たちには慈湖の環境保全と生物多様性について学んでもらいたいと語っています。